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”タバコ購入権利の電子認証導入”〜バレなきゃ大丈夫な時代の終焉とRFID

日付: 2007年12月05日 | Author: shu

”タバコ購入権利の電子認証導入”〜バレなきゃ大丈夫な時代の終焉とRFID

2007年もあと1ヶ月を切りました。21世紀もいよいよ8年目を迎えます。

2004年4月は手塚治虫の鉄腕アトムが誕生!するはずでしたが、二足歩行ロボットと人工知能の融合は漫画のような形では実現しませんでした。まあ、おそらくは軍事目的では色々なものが作られたのでしょうが・・・。

同じくSFの世界では、ドラえもんの作中に登場するタイムマシンの発明が2008年です。実際には物理学の世界ではタイムマシンは作れないという”証明”がほぼなされた状態でこの年を迎えることとなりました。

2008年に予定されていることがWikipediaの2008年の項目にほぼすべて出揃った時期でもありますのでちょっと見てみました。 中でも私の興味を引いたのは、

このあたりでしょうか。

さて、表題の「バレなきゃ大丈夫な時代の終焉」とは何なのかと申しますと、5月のタバコ自販機の年齢認証カードの話なのです。 ちょっと大げさすぎないか?あるいは、中学生の心理?と思われてしまいそうですが、プリペイドカード、クレジットカード、キャッシュカード、その他様々なものにデジタルによる認証システムが導入されています。かつては磁気カードしかなかったものも、一般向けコンピューターの性能アップなどにより、より鍵としての信頼性を求められてICカード認証技術が導入されました。

こうして、金銭やそれの代替手段、身分を証明するIDカードや免許証のような資格を証明するものを電気的な鍵としてICカードは使われてきました。 金銭、身分証明、セキュリティ認証といった目的ではもう珍しくありませんが、タバコのようなこれまで自動販売機で市販されてきたものにこのような高いセキュリティを、しかも日本の大半の人口をカバーする範囲で行われるのは非常に珍しいことだといえます。

私も一応、吸う量は少ないとはいえ愛煙家でありますが、この話の本題は「タバコのような嗜好品を制限する目的で電子認証が導入されることに対する驚きです。

地下鉄やJRの定期券、回数券、通常の乗車券も磁気カード、今では財布を肥やす一番のかさばりは各チェーン店などのポイントカードで、これも磁気カードの代表です。 外国のお金は必ずしも日本の紙幣のように磁気は書き込まれていませんが、日本の紙幣も磁気カード機能を持っているといえます。

また、注目すべきは、磁気カードのコストの安さです。しかし、話の本題はタバコ自販機にかざすICカードです。 ICカードは現在のコンピューターでは事実上解析不可能な暗号を実現した電子認証で、クレジットカードと一部の銀行のクレジットカードで使われています。 ここ数年、銀行キャッシュカードの偽造が問題になっていますが、この脆弱性の最大の原因は簡単に書き換えが出来る磁気カードであるということです。

もちろんかつてはそのようなことはなかったのですが、日本国内外のマフィアにとって、書き換え機材が入手不可能なレベルの金額ではなくなったということです。

そして、ICカード認証が銀行キャッシュカードよりも一足早く一般で徹底導入され、カードそのもののコストはともかく、自動販売機に認証システムを導入するコストをかける実情に驚きを感じます。確かに、電子マネーのカードやおサイフケータイには同じICチップが埋め込まれていますが、前述したとおり、電子マネーはお金の代替手段なので珍しくはない例といえます。

長い目で見れば、おそらく自動販売機そのものを減らす方向で移行する方が経済的で現実的でしょうが、青少年の保護目的以外に考えられないこの動向から感じることは、本当に電子認証が一般に浸透し始めた元年が、のちに2008年と言われるのではないかと思うのです。

前フリが非常に長くなりましたが、ICカードと同等の信頼性と、磁気カード並みの低コストを実現し、さらに非接触型の電子認証の機能を備えたのがRFIDです。

RFIDはごく近い将来、米粒よりも小さく、紙のように薄くといった形で私たちの生活に浸透します。これは確実な話ですが、それがRFIDだと意識して使うことはおそらく殆ど無いでしょう。

その存在に最も驚かされるときはきっと、使い捨てのICチップとしての活躍を意識させられる報道があったときでしょう。 電車の切符、プリペイドカード、ポイントカードなどの磁気カードに代わってRFIDカードが一般化されるでしょうし、紙幣に埋め込まれるかもしれません。

缶飲料を製造、出荷するときの流通管理、小売店での在庫管理、飲み終わった缶飲料の缶をリサイクル回収に出すと、リサイクル工場ではRFIDとの電波通信でアルミやスチールに自動判別され、金属の塊にリサイクルされる段階でRFIDは使い捨てられる。なんていうストーリーももはや容易に想像できるものになりました。

ICカード並みの情報管理能力を持っているということと、バーコート印刷並みの使い捨てが出来ることにより、何が起こるかわかりません。

洋服を買ったら、販売店の入り口でどこで買った服を着ているかわかってしまうといったプライバシーや個人情報保護の問題が現在も議論されています。

こんな風に、個人情報や何らかの資格を有するかどうか、今回のテーマになぞらえていえば、タバコは自販機で買えば未成年でもバレないというようなことはすべてなくなっていく可能性があるということなのです。

しかもどこの何のどれでそのような風になっていくかは現時点ではまったく予測できません。 今回の”タバコ購入権利の電子認証導入”により、未成年者がこっそり自販機でタバコを買うことは出来ない、もしかしたら、下手な麻薬よりも入手が難しくなったかもしれません。 未成年者の麻薬の問題は、意外なほどタバコが入り口になっているそうです。そういう意味では意義の高いことだと思います。

しかし、もしかしたらRFIDの実用化によって、人権問題が勃発する可能性すらあります。